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2006年 08月 25日
武道館では逢えなかった大森さんが、‘95.12.19、一郎さんとの新ユニット“KIT16”としてライブをする、と知ったのは情報誌「ぴあ」の、とても小さな記事だった。大森さんがまたプレイする!大森さんに逢える!しかもライブハウスで!本当なの? Tと3人で、当日券に並ぶため駆けつけた。「本当に逢えるだろうか・・・」 1階で開店を待つ間、リハの音が外まで聴こえてくる。ゼップの「ロックン・ロール」が聴こえ、その後「25時~」が聴こえてきた時の喜び。いる!大森さんがいる!今、この下で演っている!大森さんのレス・ポールES-335がまた聴けるんだ!大急ぎで彼女に頼み込み、花束を買いに行って貰った。「大森さんにはT、一郎さんには彼女」と、花束をお渡しする大役を決めた。 やがて開場。場内にはイスが並べられており、逸る気持ちを抑えながら、我々は前の方に座った。3列目位だったろうか。 1曲目は、確か、インストだった。こんなに間近で観る大森さん。何フレを押さえ、何弦を弾いているのか、とても良く見える。一郎さんとのツイン・ギターは、それは素晴らしいコントラストで、お二人ともとても楽しそうにプレイされていた。「ギターで、会話できるんだ!」と、感じたものだ。 暫くは、程いい混み具合だったが、次から次へと入場者があり、立ち見も出だした。初めて聴く曲が多かったが、立ち見の方に気を遣ったのだろう。後半、アップテンポのナンバーが続いても、イス席は誰もスタンディングしていなかった。本編のオーラスだったか、アンコールの最後だったか。遂に、「25時の追跡」が始まる。“これだ!これを聴きたかったんだ!これを待ってたんだ!”様々な想いが湧き起こる・・・感動のあまり、思わず、一人、立ち上がっていた。 演奏が終わり、ギターを置く大森さん。場の空気で躊躇しているTを励ますと、Tは人垣を掻き分け、ステージに向かった。「大森さん!これっ!」はじめは、訝しげな眼差しを向けていた大森さんは、Tと花束を確認すると、“あの笑顔”と握手で応えてくださり、「これ、あげるよ!」と、なんとピックを手渡しでくださった。三辺が均等に使い込まれた、歴史あるそのピックには、なんと「甲斐バンド」の文字が! ああ、甲斐バンドは、終わってなんかいなかったんだ! 一方、我が彼女は・・・先に楽屋に戻られた一郎さんを追いかけ、暗幕を空けるという御転婆振りを発揮しながらも、「最高ッス!」とのメッセージとともに花束をお渡し、しっかり握手していただいていた。(笑) まさに、夢のような、楽しい、素敵な夜だった。 以来、“下北沢ロフト”は、我々にとって“聖地”となる。
by soudo335
| 2006-08-25 15:02
| 虜ー私的「甲斐バンド」
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Comments(3)
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by
soudo335 at 2006-08-26 00:44
その頃は、彼女との”洒落たデート”をセットするため、毎週欠かさず「ぴあ」を読んでいたのです。それがなければ、この感動もなかった訳で・・・。意外に、マメなタイプなのです。はじめは!(爆)
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by
T
at 2006-08-26 00:46
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大森さんが、居ないって、思ったら、立ってる気に、ならなかった。それまで、ワクワクしてた自分が、滑稽に思えてね。あの時点で、帰りたかったもん。それが、あって、下北ロフト。リハで大森さん、聞けて、本番のライブでも、聞けて最高だったよ。あのさ、実はね。。花束、大森さんに、持っていったとき、「大森さぁ~ん」って、声かけたら、ベースの、榎本氏、ドラムのカースケに、睨まれて。。一瞬、わし、凍りついてた。どうしようか、、(この間を、どうしたら、いいんだって、、頭、パニくってたんよ。)って思ってるとこに、大森さんが、あの、いつもの笑顔で、花束受け取ってくれたんだよ。いつも、遠いステージの大森さんと、こんなに間近に。。
しかも、ピックも、頂いて。。僕はこれからも、大森さんのギターを,魂に刻みたいと、思ってます。メンテ上がったギターが、いい音出すもんで。。 by T
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by
惣ど
at 2006-08-26 14:41
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おっと、T登場!(笑)で、まあ、良く考えると、Tは大森さんに、彼女は一郎さんに、と。ワシは?ワシ!良かったね、二人は!(笑)
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