by soudo335
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2006年 06月 29日
1年後、念願の表彰を受けたことは、大いなる喜びであり、その後の貴重な財産となった。しかし、歯車が狂いだしたのも、この頃からだ。傷つく出来事も多かった。どうも、極端なタイプらしい(笑)“バランス良く”、ということができない。 自分の“在りよう”を自問する日々が続く中、田家秀樹「ポップコーンをほおばって」が上梓される。ビジネス書以外を読むのは、久し振りだった。何度も読み返し、音楽への情熱が蘇ってくる。ギターを送ってもらい、寮でも弾くようになった。しかし、結局会社を辞めることになった理由は、音楽とは関係ない。あくまで他の理由だ。 寮を出て、アルバイトをはじめたが、中々続かない。“フリーター”の元祖だったかもしれない。(笑)“もっと、ヒューマンな仕事をしたい”、そう思いながら、踏み出せないでいた。振り返れば、人生の中で最も歯痒い、情けない時代だ。当時の彼女に、随分と支えられた。バイトを転々としながら、ライブハウスに“飛び入り”したりもした。 この頃、バナナ・ホールで、甲斐バンドのフィルム・コンサートがあった。満員で、入場規制までされていた。最後尾に並んでいたカップルは、「通路でもいいから」と言って、見づらいことを承知で入場していた。残念ながら正確な記憶がないが、80年の武道館ともう1つ、2本立てだった気がする。オープニングは、大森信和のギターのアップからはじまる、「三つ数えろ」だった。甲斐バンドの映像は、81年、NHK「ヤング・ミュージック・ショー」以来だ。食入る様に観た。エンディングは「100万ドル・ナイト」だった。通路にいたカップルは、座り込み、眼を閉じて、肩を抱き合って聴いていた。なんか、この曲に、甲斐バンドにとても似合っていて、嬉しくなった。 会社を志半ばで辞めてしまったことを引き摺り、「あれが嫌だ」「これは違う」と言い訳しながらバイトを転々とし、やがて春になった。そして、衝撃の86年、3月を迎える。その第一報を知ったのは、たまたま入った喫茶店の、スポーツ新聞だった。 「甲斐バンド 突然の解散 5日発売の新LPが最後か」 これから何を信じて生きていけばいいのか、という程の衝撃だった。状況を理解し、受け入れるのに、随分と時間がかかった。結果、自分のやるべきこと=再就職を決意する。そして就職が決まった後、まるで立ち直るのを待っていたかのように、将来を語り合ったこともあった”俺の胸に止まった天使”は、去っていった。「人を愛する資格がない」、本気でそう思った。
by soudo335
| 2006-06-29 18:43
| 虜ー私的「甲斐バンド」
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Comments(3)
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惣ど
at 2006-06-29 22:13
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ここも、本当に語りづらい時期のことです・・・。
フィルム・コンサートの後、トークショーもありました。BEATNIKのスタッフと、誰かでした。甲斐さんの事故(フェアリー)を知ったのも、この時です。「フィルム・コンサート」、後になって、「Here We Come The ~」劇場公開に繋がるんだと気づきました。 バナナ・ホール、まだ戦っていますね。良識ある存続を期待します。
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のり
at 2006-06-30 15:59
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遅まきながら、この前初めて「ポップコーンをほおばって」を読みました。
いろんな「衝撃の事実」や「伝説」が書いてあって、当時はみんな驚いていたんでしょうね? 人生の岐路で必ず甲斐バンドの曲が流れてるってすごいよね。 何がすごいって、そこにハマる曲が必ずあるってことが。 そういう曲を書いてる甲斐さんがすごいと思う。
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惣ど
at 2006-06-30 17:01
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のり姫、ありがとう!ラジオも聴いていなかったし、ファンクラブにも入っていなかった当時、「ポップコーンをほおばって」は衝撃でしたね。
そうです。私の人生の岐路では、必ず甲斐バンドの曲が流れていました。甲斐バンド抜きでは、青春は語れません。今はそれを、誇らしく思っています。
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